旅の原点
それは、銚子と言う、ちっちゃな町からはじまった・・・
誰にも、原点と呼べるものがあるはず。
俺に取って、「旅」の原点は幼い日の出来事。
と言っても、全く記憶にないので伝え聞いた話なのだが・・・
俺の家系は、先祖代々千葉県の銚子市に暮らしていた。分かっている範囲で、300年近くらしい。
と言っても立派な武士とかではなく、農家。
今現在親の実家がある土地の開拓者だったらしい。
だから本来は旅とは無縁の家系であるはずなのだが、どうも俺には違った血が通っているようで。
まだ言葉も満足に喋れない2歳の時に、突然俺が家から消えたのだそうだ。
それは大騒ぎだったらしい。
で、肝心の俺はどうしていたかと言うと・・・
当時住んでいたアパートから2キロも離れた銚子大橋の袂にある、見ず知らずの人の家で無邪気に遊んでいたそうだ。
とんでもない奴である。ワルである。ワイルドである。
全く記憶がないので、反省のしようも無いのだけれど、とにかくその当時から放浪癖があったと言うことで・・・
ズバリこの事件が、今の俺の「旅」の原点である。
そしてその時の根性が今も俺の心の奥底に眠っていて、ことあるごとに甦る。
小学生の時には40キロも離れた祖父母の家に自転車で行ったり、高校卒業後には片道70キロも離れた千葉市に自転車で向かいその日の夕方には家まで戻ってきたり。
その後も東京で終電に乗り遅れた時には夜中に20キロ歩いたりとか、とにかく無謀な根性が時々発作を起こす。
そんな俺も、仕事に就くようになってからは落ち着いたかに見えたのだが・・・
ある日、バイクと言うとんでもない便利なアイテムを手に入れてしまったのだ。
初めての泊まりがけのツーリングは「日本海に沈む夕日を見る」というもの。
これには大きなオチがあったのだが、なんとか走り切った。
でもその後は、日帰りはあるものの、泊まりがけは無かった。
やっと落ち着いたか・・・
しかしその反動は、突然沸き起こった。
それがこの後に掲載している、冬の10日間ツーリング「ひたすら3800キロ」である。
そしてその旅の約5年後、再び旅立った。
それがこれから掲載をする「がむしゃら1830キロ」である。
どちらも旅の当日に日記を記し、後日追記・修正したものであるので、その時の感情を大切にしているつもりである。
もしあなたが遠出が苦手なら、是非この旅日記で体感して欲しい。
そして「旅に出たいなぁ」と思っていただければ。幸いである。
それでは、まずは「ひたすら3800キロ」からどうぞ!!!
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